PROJECT.01

ジークレフ神戸名谷

分譲事業

新しい時代の新しい街づくり「神戸・名谷ニュータウン」、神戸市の未来を担う複合タウン大構想を成功へと導く。

PROJECT PROFILE
ジークレフ神戸名谷
KOBE NEW CITY
新しい時代の新しいまちづくり
街びらきから約40年。長きに渡って、地域の暮らしを支えてきた商業施設「名谷南センター」。これまでの「商業施設」としての役割を継続しながら「住まいとの連続性」にこだわり、「商業・住宅・子育て・交流・公園」が一体となる“複合タウン”へのリニューアルプロジェクトが2015年に始動した。神戸市におけるニュータウンのリノベーション事業第一号となる本プロジェクト。あらゆる世代の豊かな未来を見つめる“新しい街づくり”が始まった。
脇阪 健士 Kenji Wakisaka
住宅開発事業部 分譲推進部
事業推進・販売グループ 兼 開発企画部
2006年入社 理工学部 建築学科卒
建築学科を卒業後、2006年に入社。関西・首都圏エリアにおけるマンション・戸建て住宅の分譲事業に携わる。2015年のプロジェクト始動時から携わり、プロジェクトマネージャーとして本プロジェクトの中心的役割を担う。趣味は、街の散策。休日には散歩に出かけ、気分転換するのが楽しみのひとつだという。
episode1
一大プロジェクトの中心メンバーへ抜擢。
入札参加から優先交渉権者決定へ、
プロジェクトが本格始動!
本プロジェクトは、土地・建物の所有者である神戸市と株式会社OMこうべによる公募事業である。まずは入札に参加し、複数の企業の中から「優先交渉権者」に選定されることが第一の目標となる。その優先交渉権者に選ばれるために重要な「事業提案書」作成の中心人物として選ばれたのが、脇阪である。「入社した時から、街づくりに関わる大きなプロジェクトに参加したかったので、このお話しをいただいた時は『やります!』と即答しました。」そう当時を語る脇阪。大規模な事業であり、会社からの期待も大きいプロジェクトに対し、プレッシャーを感じつつも、大きな街づくりに関われる喜びに期待を膨らませていた。

プロジェクトメンバーに選ばれてから脇阪は、さっそく提案書づくりに取り掛かった。これまで同規模のプロジェクトに関わった経験はあるが、メインでプロジェクト推進を担うのは初めての経験だった。「大規模なプロジェクトなので、社内メンバーと一緒にチームで協力して資料をまとめていきました。大切にしたのは、神戸市が求める『少子高齢化』や『地域活性化』等の課題に対して、事業性を考慮しつつ、どのように解決していくかという部分。若い子育て世代が住みたくなる街づくりにこだわりました。」

そして、脇阪の事業提案書とこれまでの当社の実績が評価され、「優先交渉権者」に選定された。ここから本格的にプロジェクトは動き出していく。
episode2
集まる要望の声。地域との対話を通じて、
試行錯誤の末に事業計画をつくり上げる。
優先交渉権者に選ばれたからといっても、正式に事業者に選ばれるわけではない。既存施設の関係者や地元住民からの声を聞いた上で事業計画をブラッシュアップし、神戸市と地元の了解を得ることではじめて「正式事業者」となるのだ。そのためには、まず数多くの関係者たちに事業の内容を説明し、何度も協議を重ねる必要がある。

「大切なのは、誠実に一人ひとりと向き合い、信頼関係をつくっていくことです。まずは、地元の方々や商業施設へ説明会を実施し、何度も会話を交わすことで、みんなが納得できる計画に少しずつ近づけていきました。様々な要望がある中で、すべての要望に応えることは難しいですが、いい街をつくるためにはとても重要な過程なんです。」そう語る脇阪は、様々な問題に対して、対話を通じて柔軟に対応しながら、着実に事業計画を固めていった。

「本プロジェクトは少し特殊で、既存施設である会館機能と商業機能を整備し、街づくりを進めていく必要がありました。まずは地域のニーズを考慮し、会館機能を先行して整備することを前提に計画。商業機能については、各テナントが休業しないように上手くスケジュールを調整しながら、パズルのように事業エリア全体の配置計画を練っていく。その作業は大変でしたが、自分の腕が試される場面でもあります。敷地内の配置などある程度の自由度をもって計画できたので、大きなやりがいを感じました。」脇阪を含めプロジェクトチームの奮闘もあり、無事に正式事業者に選定され、プロジェクトは工事着工へと進んでいく。
episode3
総開発面積13,000㎡超。
大規模工事の指揮をとる。
固まった事業計画を基に、ついに工事がスタートした。本プロジェクトでは、工事を行うにあたり大きく2つのポイントがあった。1つ目は、既存施設のリニューアル工事だ。既存施設とは、地域住民が利用する会館施設と、商業系施設としてスーパーや喫茶店・書店などの多数の施設である。いかに既存施設の営業に支障がでないように工事を進めていくかがキーとなる。

「事業計画を練る際にも関係者と何度も話をして工事計画を立てましたが、具体的に工事計画を検討していくと工事車両の導線など新たな問題も発生してきました。一つひとつ丁寧に調整を行い、段階的に工事を進めることで、既存施設の休業期間が生じないように配慮しました。」そう語る脇阪は、工事期間中何度も現場へ足を運び、関係者との密な協議を欠かさなかった。そんな脇阪の細やかな対応もあって工事は順調に進んでいく。

2つ目のポイントは、13,000㎡超の広大な敷地を整備計画に準じて4つの敷地として段階的に再整備していくことだ。ここでも脇阪は大きな役割を担う。「本プロジェクトは事業敷地が非常に広大で、建物敷地毎に異なる接道要件や高低差など様々な課題がありました。地域の生活動線への配慮、各工事現場との調整などに気を配りながら、多くの関係者とコミュニケーションを重ね、解決していきました。」

街づくりでは、本当にたくさんの人と企業がその開発に携わる。プロジェクトの中心として各関係者を取りまとめる脇阪の存在が、スムーズなプロジェクト推進に大きな役割を担っている。
episode4
プロジェクト始動から5年、
「新しい街」が動き出す。
会館機能・商業機能の整備が完了し、残る余剰地に全206邸、WEST・EASTの2棟構成となる大規模分譲マンションの計画が開始された。神戸市から「こうべ子育て応援マンション」として認定されるこの分譲マンションは、オールドタウン化対策として若年世帯の誘引・地域における世帯年齢の偏在の緩和を目的に、重要な役割を担う。

プロジェクト始動から5年超。分譲マンション「ジークレフ神戸名谷(WEST・EAST)」の販売がスタートし、2021年3月に先行棟のWESTが竣工を迎えた。マンションが完成しても、そこに人が住まなければ街は機能しない。販売活動においても、販売計画の立案や価格設定の協議など、脇阪の担う役割はとても重要なものとなる。

「今回、入居者が自身の好みに合わせて住まいをカスタマイズできるシステムを当社で初めて採用しました。新しく生まれ変わったこの複合タウンで、一人ひとりに合った住まいを自分で選択し、未来への夢を膨らませてほしい。そんな想いで採用を決めました。」そんな戦略が功を奏し、販売は順調に進む。そして2021年、「ジークレフ神戸名谷(WEST・EAST)」への入居が開始されることとなる。これからの時代をつくっていくこの“新しい街”は、この場所に住む人々、この場所に訪れる人々によって、新しい時代のニュータウンとして育まれていくのである。

最後に、プロジェクトへの想いを脇阪が語った。「私が手掛けた街で、施設の利用者や居住者が、これからの生活を育んでいくのだと思うと、感慨深いものがあります。私自身にとっても、5年以上にわたり携わってきた思い入れのあるプロジェクトです。この場所で、多くの幸せが生まれ、多くの子どもたちが育ち、多くの笑顔があふれることを願っています。」

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