
CROSS TALK
理系社員座談会
理系出身ならではの
不動産開発に携わる想い
CROSS TALK
理系出身ならではの
不動産開発に携わる想い
松藤 昂Akira Matsufuji
技術部
2008年入社 工学部 建築学科卒
首都圏または関西圏での就職を目指して就職活動を行い、地元・神戸に根付き、且つ幅広い事業を展開しているTC神鋼不動産に入社。現在は住宅、物流施設などの開発に取り組み、充実した日々を送っている。
原田 和樹Kazuki Harada
技術部 2015年入社
理工学部 環境システム学科卒
デベロッパーとして働くことを目標に就職活動を行い、自然体で面接に臨むことができたTC神鋼不動産に入社。現在は都市部の再開発案件を担当することを目標に、日々経験を重ねている。
河野 真大Masahiro Kouno
都市開発事業部 資産管理グループ
2018年入社 建築学部 建築学科卒
地元・関西で街づくりができること、学んできた建築を職にできること、幅広い業務に携われることが決め手となり、TC神鋼不動産に入社。就職活動時から働いている人の活き活きとした表情に魅力を感じていた。
前川 実佳Mika Maekawa
技術部 2019年入社
理工学部 都市デザイン学科卒
大学で建築を学ぶ中で建物や街づくりに携わりたいという想いが大きくなり、TC神鋼不動産に入社。神戸に根付いていることにも魅力を感じ、いつかは神戸の活性化に貢献したいと思っている。
Q1.大学時代はどんなことを学んでいましたか?
僕は建築を専攻していました。住宅や病院、駅前再開発などの設計図を描いたり、建築法規や構造、意匠、設計など、基本的なことを学び、それは今の仕事にも多く活かされていると思います。実際に働き始めたら実務でしか学べないことも多かったですが、そこが新鮮で楽しく、成長を感じた部分でもありますね。
僕は都市工学系。建築というよりは、街の再開発や駅前再開発がやりたかったんです。大学時代は「交通渋滞の原因を科学的に解明し、どう解消するか」などインフラの整備について学んでいました。
僕は建築学部で設計や建物の構造について学んでいましたが、大学3回生からは空間理論研究室という研究室に所属し、高架下の空間と周辺環境との関係性について研究をしていました。近鉄沿線の高架下の限られた空間がどのように活用されているか、という都市計画にも関連する研究をしていたのですが、今になって活きることがたくさんあるなと感じています。
学生時代は建築設計研究室に所属して、建築や住宅の設計コンペなどに参加していました。学生ならではの自由な発想ができて楽しかったですし、その経験が今、開発のコンセプト決定に繋がることもあったりして、役に立っているなと思います。
Q2.これまでどんな仕事に携わりましたか?
僕は主に住宅建築ですね。都市部のタワーマンションから20戸前後の小さなマンションまで、住まいの建築を幅広く担当してきました。他社との共同事業にアサイン(任命)され、同時並行で案件を動かしていた時期もありました。
僕は入社してから5年半ずっと、神戸のニュータウン開発の仕事に技術部として携わってきました。あと半年ほどで完成というところまできてるので、完成した街並みを見るのが楽しみです!あと、僕も共同事業を経験させてもらっています。大規模マンションは出資額が大きいので、ジョイントベンチャー(JV)といってリスクヘッジも兼ねて不動産会社2~3社で協同することが結構あるんですよ。
僕は主にマンションや商業施設などの賃貸事業に携わっています。記憶に残っているのは入社してすぐに携わった甲子園近辺の新築マンションの工事かな。初めて着工から完成まで関わったので思い出に残っています。
私は入社してからずっと戸建開発を担当していて、計画から工事、引き渡しまで一連の流れを経験しました。
あと、僕と前川さんは今、古い病院だった所をスーパーやドラッグストア、飲食店が並ぶ平屋建ての商業施設へと再開発するプロジェクトに携わっています。大規模な商業開発はそこまで多くある案件ではないので貴重な経験ができていますし、来年の秋頃のオープン予定なので楽しみですね。
Q3.自身が「つくった」プロジェクトが
完成したとき、どんな想いですか?
初めて自分が設計から携わった物件の足場を覆うシートが取れた瞬間、描いた図面が建物として世の中に誕生したという感じがして、本当に嬉しかったのを今でも覚えています。これはやっぱり不動産業界ならではのやりがいじゃないですかね。
僕も松藤さんと似ているんですが、竣工した物件を見に行ったときに、それまでは工事の音しかしていなかった場所で小さな子どもの遊ぶ声が聞こえてきたときは感慨深かったですね。いい仕事だなあ、と思いましたね。
原田くん、めっちゃいいこと言うね(笑)
そうでしょ(笑)
やっぱり完成した建物を見た瞬間は何度経験しても感動します。僕の場合は完成した物件をその先も保有・管理していく仕事なので、長く住み続けてもらえるかどうかを設計時からしっかり考えることを大切にしています。
私も皆さんと同じような想いを感じ、また学生時代と違った新しい着眼点を知ることで、建物を見ることが更に楽しいと感じるようになりました。床下や天井裏の普段見えない部分の設備や構造について、基礎の段階から図面と現場を併せて見ることで理解を深めることが出来ました。
どんどん経験が増えていくのがこの仕事のいいところですね。不動産(動かざる産物)というだけあって全く同じ条件の案件は二度とありません。毎回違う経験ができるので、成長を感じられる機会は多いと思います。
常に完璧を目指して最善を尽くしていますが、建物は人の手がつくるものなので難しいところが多いのも事実。なので、お客様との間にできるギャップを埋めるための説明力、詳細な検査も必要だと思います。
いろんなリスクを回避して、随時発生するトラブル等にも臨機応変に対応できるかどうかは僕たちの力量が問われるところでもあります。そういったプレッシャーも乗り越えての完成なので、同じものを作ることがないからこそ感じる唯一無二の達成感はありますね。
Q4.今後、挑戦していきたいことは?
今までは主に住宅建築をしてきたので、今後は経験を踏まえて駅前再開発や街のシンボルをつくる仕事などをしてみたいですね。
僕も同じです。
デベロッパーの醍醐味はそこだよね。最近は会社としてもいろいろな用途の建物を建てることに取り組んでいるので、チャンスも増えてきたと思います。
土地は有限なので、今は“元々あるものをどう活かしていくか”という次元に差し掛かっていると思います。長い時間はかかると思いますが、その計画に最初から携わって、何もないところに自分の手で筋道を立てていきたいですね。
僕は今までの経験を活かしてあらゆる物件の賃貸開発プロジェクトに携わりたいと考えています。老朽化した土地や建物をどう建て替えるか、どう活用するかを考えて計画し、実現していきたいですね。将来的には賃貸事業の収支を鑑みながら、経済面・物理面でバランスの取れた考え方ができるプロジェクトマネージャーを目指したいです。
私はまだまだ先輩などから指示されたことを着実に遂行するという段階なので、いずれは自分の意志で考え、動いて、いろいろなことを効率よく進められるようになりたいです。主担当になったときのために、必要な知識や関わる人とのやり取り、計画の進め方を覚えていきたいですね。
アフタートーク
学生のときと違って、いろんな視点でものづくりを考えないといけないな、と思いました。
それは絶対ぶつかる壁やと思う。実務が始まって、学生時代にいかに現実的にありえないものを設計していたかということに気付かされます(笑)
現場で学ぶことが圧倒的に多いですよね。だから入社するときは具体的な知識は持ち合わせていなくて大丈夫。
現実は設計以外にも、法律とか工事費とかのバランスとかあるもんね。
何千万円もするマンションなんてすごい利益やと思ってたけど、実際に広告費とか人件費とか工事費とか諸々踏まえたらめちゃくちゃ妥当!
(笑)
工事費や維持費諸々と利益のバランスを取るのがいかに大変かということに気付かされましたし、これは学生時代には見えない部分なので結構衝撃的でした(笑)